ばがぼんど
先日のNHKで放送された井上雄彦のプロフェッショナル。
本物の武士を見ているような感覚になりました。

自分が思う一番の芸術家はやはり郡を抜いて漫画家だと思う。
画家やミュージシャンや作家やなにもかも漫画家には敵わないと思う。

特に井上雄彦の漫画は鬼気迫るものがありますね。
現在連載中の宮本武蔵が主人公の「バガボンド」の画力はまさに芸術。だと思う。
初連載からずっと読んでいますが、放送を見て原作のある漫画をここまで苦悩して
描いてるとは思わなかった。
きっとストーリーは編集者がある程度導きながらなのかと思ってました。
しかし現実は毎週ギリギリのギリギリまで「ネーム」と言うストーリーの骨を、作者自身で隅々まで自分に憑依させ、キャラクターに次の展開を決めさせながら満身創痍で創っていました。
原作も読みましたが(あまりに長過ぎて途中で諦めた…)違う内容にも抜群に引き込まれるのは
そんな現場の苦労があったんですね。
見ていて、こっちが倒れそうだった。

以前、浦沢直樹の特集でもあまりの辛そうな現場に、見ていてこの人「死ぬ」って思ったけど、
井上雄彦の苦悩は、早く成仏させてあげないと!と思うくらい成仏できず苦しみ続ける
武士の自縛霊のようにも見えた。
自分じゃ考えられないくらい辛そうだった。

漫画のすごい所は映画を全部一人で創っているようなところだと思う。
週刊の漫画を描くには必ずアシスタントが必要ですが、
絵はもちろん、プロデューサー、監督、脚本、カメラマン、音楽
役者、小道具、大道具、そんなすべてを創造して表現しているって思う。もちろんゼロから。
一部のトップの漫画家はほんとに命を削って描いてますからね。
もともとちっぽけな自分がさらにちっぽけに思えました。
現実に芸術の世界でも圧倒的な世界観をぶつけられる漫画家は井上雄彦くらいなのではないでしょうか。

かと思えば蛭子さんのようにとことん力の抜けた漫画を描く人も
いますがね。嫌いじゃないですけどね。

そんなちっぽけなイラストレーターからお知らせ。
今月に東京駅、銀の鈴構内サインにてイラストが使用されます。
2m×2mサイズで掲載されます。←でかっ!
詳細はまたshishidoryuuji websiteにておしらせします。

ばいなら、ならいば。
by umi-tora | 2009-09-17 21:29
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illustrator 宍戸竜二の日々のこと
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